めまいのメカニズムと検査の方法について

 

 

まず最初にめまいのメカニズムを簡単にまとめてみましょう。めまいは主として末梢性めまいと中枢性めまいの2種類があります。三半規管、耳石器は加速度の作用を受け脳幹、小脳へと伝えられ、人間の平衡感覚を司っています。末梢性のめまいは三半規管になんらかの障害が生じた場合に起きることが多いようです。末梢性めまいはこのため内耳性のめまいとも言われ、難聴を伴うものと伴わないものに分ける事が出来ます。

 

これに対し、主として小脳、脳幹部などの中枢神経系の障害によってもめまい発作が生じます。原因の多くは脳血管障害で特に椎骨、脳底動脈の枝で小脳、脳幹、延髄を還流しているものが閉塞したり破綻すると回転性めまいを伴うことがよく知られています。中枢性のめまいはこの他脳脊髄部の腫瘍や障害によっても起こります。

 

診療の基本ですが、患者さんの入出時よりその挙動に注意します。問診ではめまいの性状、発症の状況、持続時間や経過、随伴症状などをチェックします。神経学的検査に入ります。ロンベルグ徴候は障害が特別強い時でない限り陽性ではなく、むしろ片足立ちを開閉眼でチェックするほうが重要です。神経耳下学的検査です。鼓膜視診です。注視眼振の検査です。また聴力検査も重要です。

 

頭位眼振検査は正面左右の頭位の眼振を調べます。フレンツェル眼鏡に赤外線カメラを用いて観察すると極めて小さな眼振でもよく解ります。1ccの冷水を外耳道に注入して20秒後に起こる眼振を検査します。カロリックテストです。外側半規管の機能を見るテストです。視運動性眼振検査です。投影された縦縞の線を眼で追いかけると視運動性眼振が触発され、症状により触発のされ方がことなります。めまいは以上のような問診、検査によってその回転性、非回転性を区別し、蝸牛症状の有無、眼振の状態を元に鑑別診断が行われます。

 

末梢性めまい発作を示す疾患の代表的なもの、メニエール病です。本例は左のメニエール病で、右向きの水平回旋性眼振が出現しています。メニエール病は突然の回転性めまいと耳鳴、難聴が生じ、年に数回反復して難聴が進行します。メニエール病は内耳の内リンパ腔に過剰な内リンパ液が溜まり、拡大するので内リンパ水腫と言われています。基底回転を拡大したものです。内リンパ水腫の原因は分かっていません。眼振の消失は中枢の代償過程と考えられています。

 

 

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